柳楽優弥ファンブログ跡地 [柳楽優弥]「星になった少年」 忍者ブログ

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[柳楽優弥]「星になった少年」

こちらはDVDでしか鑑賞してません。

当時は、単館上映系の「誰も知らない」からいきなり商業バリバリの映画主演で
びっくりしたのを覚えてます。
そして「いいとも」などに出演しているのをみて
相変わらずテレビの前でほとんどしゃべれないんだなぁ…と
嬉しいようなもどかしいような気持ちで見ていたことも。


さて映画本編。

実話を基にしたストーリーということで、はっきり言って観る前から
話の筋がわかってしまい「感動して泣く」というところまでいかなかった。
一番グッときたのはやっぱりラストの常盤さんが泣くところではあったけれども
うーん、なんか演技&演出が私にはしっくりこなかった。
蒼井優ちゃん演じる女の子とはあそこで初めて会った設定みたいなので
あの場では話だけ聞いて、一人になったところで耐えられなくなって大泣きするとか…。
お葬式では泣きの演技がなかっただけに、いきなり初めての人の前で大泣きする
感じがちょっとスルっと入らなかったのです。私の中では。
後、予告で観ちゃったのもあるかもなぁ…。

そしてその蒼井優ちゃんの存在も中途半端だった。
あ、これは優ちゃんのせいではなく、脚本のせいだけど。
出会ってから仲良くなるまでが強引なんだよね。
優ちゃんかわいいのにもったいない……。

でも、「象使いになる少年成長物語」としては結構できてたんじゃないかなぁと思う。
っていうか、本人がリアルに成長してるからなぁ~(笑)
やっぱり子どもと動物には敵わないってヤツですね、まさに。

その辺は亀山さんの目のつけどころがうまかったんだろうなと。
おそらく亀山さんも彼が「才能はあるけど、技術はない」ことをわかっていて、
だから演技よりも動きで見せる、動物と一緒に魅せる、なおかつ柳楽くんを
象使いにさせていくその過程をある意味ドキュメンタリーとして撮っていくことによって
フォローしようと思ったんだと思う。(勝手な妄想だけど)
柳楽くんにとってはそのドキュメンタリーな部分が「誰も知らない」に通じるところもあって
やりやすかったんじゃないのかな。
(実際、柳楽くんはシュガスパのインタビュー等で盛んに
「『誰も知らない』は是枝監督がうまく撮ってくれただけだし、『星になった少年』は
象と慣れることが先だった。シュガスパが初めて演技で勝負になって不安だった」と
語っている)

そして、それは成功していると思う。
彼が象に驚き、近づき、慣れていくその様は彼独特の存在感とリアル感をもって
わたしを惹きつける。
例えところどころ棒読みに聞こえても、彼が見せる「素に見える」(けど、当然のことながら
素ではない)表情の演技と嘘のない動きが帳消しにしてくれる。

素に見える表情と嘘のない動き。
同世代の子と何が違うんだろう、と考えて気づいた。
彼のすごいところは「いいところを見せよう」と思ってないところなのだ、と。
ただ、その役として生きているから、そんなことは思わないのだ、と。

中高生の時期ってある意味自意識過剰で「かっこよく見せたい」と思うはずなのに
彼はその「かっこよく見せられる最高の場」であるはずのスクリーンで
脱力するぐらいフツーに存在している。
食事のシーンなんかまさにそう。カメラがあるなんて思ってないぐらいフツーに食べてる。
あんまり行儀よくないところを含めて(笑)
「役作り」をした上で食べてるというのでもなく、「哲夢くんとして」フツーに食べてる。
夏木さんがいった「ドキュメンタリーな演技。その役になるのではなく、生きている」っていう
感覚がおそらくそれなんだろうと思う。
こういうのを観る度に私の中で心地いい衝撃が走るのだ。

そうそう「素に見える」けれど素じゃない、っていうのは
あのイモリ(?)食事シーンでもわかる。
嬉々として食べているけど、「何回も食べたくないから1回で終わるように頑張った」って
言ってた(笑)
それを知って観てたけど、やっぱりおいしそうに食べてるように見えた。
うん、根性ある子や(笑)
※…と思ったらその後入手した本によると「食べるところには鶏肉をつめてた」らしい…
おいおい、私の誉めはなんだったんだ(汗)
でも、なかなかカットの声がかからず結局そうじゃない部分も食べたらしいけどね。


カンヌ受賞後、まだ中学生……と色々と微妙な時期に選んだ作品だけれど、
結果的に(映画としての出来は別として)アタリだったように思う。
見知らぬ土地・人・食事・そして象使い、おそらく演技以外にも彼に与えたものは
大きいと思うから。

最初にこれを企画したであろう亀山さん、
カンヌ後をこれにしようと決めてくれた事務所さん、ありがとうございます。

となぜか礼を言いたくなる私。

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観ましたー!

星になった少年も観ました!
もうなんか色んなことしている(させられている?)んですね、川に入るし森を走り抜けるしw
日本の川でも危険だったりで不安を感じる人もいるでしょうけど、
異国のそれも山の中の川とか肉体的にも精神的にも大変だったんだろうなぁと感じました。
物語は動物との話の他に家族の在り方、心が上手く通いあわないことのもどかしさなどシュガー&スパイスや誰も知らないとはまた違った切なさを感じる作品でした。

それにしても柳楽君、顔立ちはもちろん現地の少年とは異なりますが
肌の質感はそっくりに思えました。
少年特有の浅黒くマットな肌の質感はとてもこの作品に合っていたように感じます。

物語に関しては自分も泣くかと思ってましたが不思議と泣きませんでした。
ちょっと後半があっさり?というか展開が早めだったからかもしれません。
ただ観終わったあと悲しいという気持ちだけでなく色々なことを考えさせてくれ、家族との繋がりや人生において何かに挑戦することの素晴らしさなど自分を奮い立たせてくれる作品に感じました。

後半はあまりなかったですが前半は柳楽君とお姉さんの姉弟の絆が表現されていたのも印象的でした。
異国の地から姉に手紙を書いているのが見ていてすごく嬉しかったというか、
まだこの作品の柳楽君の顔に誰も知らないの明君を写して見てしまうからかもしれません。
誰も知らないでは長男で誰にも甘えたり悩みを打ち明けたりできない役だったから
不安だとか悩みだとかを姉に手紙を書いてる姿がなんだか無性に嬉しく感じてしまいました(別作品だからそう思うことすらおかしいのですがw
誰も知らないにおいても、どの作品においてもそれだけ存在感があり心を惹きつける役者さんなんだろうなと思います。

またも長々とすみません。
次は合葬を観ようかと思っています。
歴史や時代劇などが好きなので楽しみです。

それではインフルエンザなどが流行っているようですので、メグさんお気をつけください。
ブログの更新これからも楽しみにしております、失礼致します。
  • 2017/02/05(Sun)03:16:32
  • 編集

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