柳楽優弥ファンブログ跡地
はてなに引っ越しました。https://yuyayagirafan.hatenablog.com/
[最後の命]監督ブログ
監督のブログが更新されました。
直接的に柳楽くんのことがどうこう書いてある訳ではないのですが、
ちょっと胸打たれる文章というか、ハッさせられた文章でした。
ちなみにこの監督はクリスチャンです。
私は無宗教で、敢えて言えば「八百万の神」の感覚の方が共感できるのですが、
でもここで言ってることは、宗教は超えたところの話かなという気もします。
大いなる善について
(前略)
試写に来て頂いた方とお話をしていて、この映画に描かれている悪について話が盛り上がった。悪とはなにかという話。その方の話によると、不幸な家庭や不幸な人生というのは様々だが、幸福な家庭や幸福な人生、幸福な状態というのは、驚くほど似ているそうである。不幸には色んなカタチがあるが、幸福のカタチはただひとつだ。幸福はいつも変わらない。その考え方は悪に対して1つの説明をもたらす。悪とは、「善が欠けている」状態のことなのだ、と。善悪の二元論で世界が説明されるのではなく、世界は善によって一元だということだ。
悪とは、「善が欠けている」状態。
二元論ではなく一元。
読んだ時、うおー!となりました。
なるほどなぁ。
後、映画について。
僕はもはや、罪を描く重要性をかつてほどには感じなくなってきている。人間は罪深い。しかしだからなんだというのか。人間は矛盾に満ちた存在である。人間は悪に惹かれてしまうものだ。人間は死に憧れるのだ。そうだと思う。しかしだからどうしたというのか。僕たちは未来に向かって生きているのだ。僕たちはやがて完全に愛し合うために、永遠に向かって生きているのだ。僕たちは過ぎ去って行く日々をただ立ち去って行く惨めな存在なのではなく、やがて完全な愛に辿り着くために真の歓喜に向かって生きているのだ。僕はいまや、大いなる善について描きたいと思っている。強く、果てしないものについて、描きたいと思っている。そして僕自身もそれに向かって進むこの人生の道のりを凝視しようと思っている。
そのために、映画の作り方を変える必要がある。僕が人を愛するなら、根本からエンターテイメントにする必要がある。きちんとエンターテイメントにして、その中で、その陰に、しっかり善を、「この世は生きるに値する」ことを描いていきたいと感じる。
(後略)
ここも力強い文章だなぁと思いました。
私もやっぱり宮崎駿監督が好きで、引退会見の
「子どもたちに、『この世は生きるに値するんだ』と伝えるのが
仕事の根幹になければいけないと思ってやってきた。」
という言葉に本当に感銘を受けた人間の1人です。
私もこの松本監督と全く一緒で、映画は罪自体も描くし、バッドエンドもあるけれど、
何かしら希望を感じさせるものであって欲しい、とちょうど改めて考えていたところなのでした。
(なぜかと言うと、NHKのジブリ特集番組で息子の吾朗さんも口にしていたからでした…)
「誰も知らない」もその意味でラストシーンをどう解釈していいか
色々考えた時期があったのですが、少し前にモデル事件のその後が判明した時に
泣けてしょうがなかったのも、「あの子にとって、ちゃんとここは生きるに値する
ところになったんだ」と思えたからだと思います。
「最後の命」。まだ業界試写だから正式な批評・感想はほとんどなくて、
どんな仕上がりなのかとても気になります。
直接的に柳楽くんのことがどうこう書いてある訳ではないのですが、
ちょっと胸打たれる文章というか、ハッさせられた文章でした。
ちなみにこの監督はクリスチャンです。
私は無宗教で、敢えて言えば「八百万の神」の感覚の方が共感できるのですが、
でもここで言ってることは、宗教は超えたところの話かなという気もします。
大いなる善について
(前略)
試写に来て頂いた方とお話をしていて、この映画に描かれている悪について話が盛り上がった。悪とはなにかという話。その方の話によると、不幸な家庭や不幸な人生というのは様々だが、幸福な家庭や幸福な人生、幸福な状態というのは、驚くほど似ているそうである。不幸には色んなカタチがあるが、幸福のカタチはただひとつだ。幸福はいつも変わらない。その考え方は悪に対して1つの説明をもたらす。悪とは、「善が欠けている」状態のことなのだ、と。善悪の二元論で世界が説明されるのではなく、世界は善によって一元だということだ。
悪とは、「善が欠けている」状態。
二元論ではなく一元。
読んだ時、うおー!となりました。
なるほどなぁ。
後、映画について。
僕はもはや、罪を描く重要性をかつてほどには感じなくなってきている。人間は罪深い。しかしだからなんだというのか。人間は矛盾に満ちた存在である。人間は悪に惹かれてしまうものだ。人間は死に憧れるのだ。そうだと思う。しかしだからどうしたというのか。僕たちは未来に向かって生きているのだ。僕たちはやがて完全に愛し合うために、永遠に向かって生きているのだ。僕たちは過ぎ去って行く日々をただ立ち去って行く惨めな存在なのではなく、やがて完全な愛に辿り着くために真の歓喜に向かって生きているのだ。僕はいまや、大いなる善について描きたいと思っている。強く、果てしないものについて、描きたいと思っている。そして僕自身もそれに向かって進むこの人生の道のりを凝視しようと思っている。
そのために、映画の作り方を変える必要がある。僕が人を愛するなら、根本からエンターテイメントにする必要がある。きちんとエンターテイメントにして、その中で、その陰に、しっかり善を、「この世は生きるに値する」ことを描いていきたいと感じる。
(後略)
ここも力強い文章だなぁと思いました。
私もやっぱり宮崎駿監督が好きで、引退会見の
「子どもたちに、『この世は生きるに値するんだ』と伝えるのが
仕事の根幹になければいけないと思ってやってきた。」
という言葉に本当に感銘を受けた人間の1人です。
私もこの松本監督と全く一緒で、映画は罪自体も描くし、バッドエンドもあるけれど、
何かしら希望を感じさせるものであって欲しい、とちょうど改めて考えていたところなのでした。
(なぜかと言うと、NHKのジブリ特集番組で息子の吾朗さんも口にしていたからでした…)
「誰も知らない」もその意味でラストシーンをどう解釈していいか
色々考えた時期があったのですが、少し前にモデル事件のその後が判明した時に
泣けてしょうがなかったのも、「あの子にとって、ちゃんとここは生きるに値する
ところになったんだ」と思えたからだと思います。
「最後の命」。まだ業界試写だから正式な批評・感想はほとんどなくて、
どんな仕上がりなのかとても気になります。
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映画は確実に重いのだろうけれど
「誰も知らない」のDVDを長い間持っていたのですが、見ることができたのは、事件の後のモデルの少年が、映画が製作された時点ですでに、大学を卒業して、就職して、結婚していた。。という記事を読んでからでした。「誰も知らない」のトレーラー映像やストーリーの紹介文で内容はわかったのですが、映像を見ることは、10年近くかかりました。姉妹は母親に引き取られたけれど、引き取られなかった彼はどう感じただろうか。母親に引き取られないで、心ある他人の支援を受けることができた彼は幸運で、もしかしたら、母親に引き取られた姉妹のその後こそ心配なことになっていたのではないか。。。と今も思います。
「この世は生きるの値する」という想いは、あの少年にきっと伝わっているでしょう。姉妹にもそうであってほしいです。誰にとってもそうであってほしいです。
「最後の命」の監督の言葉、重くて、強くて、嬉しいです。
映画は確実に重いのだろうけれど。。。見なくちゃ。。。と思います。
「この世は生きるの値する」という想いは、あの少年にきっと伝わっているでしょう。姉妹にもそうであってほしいです。誰にとってもそうであってほしいです。
「最後の命」の監督の言葉、重くて、強くて、嬉しいです。
映画は確実に重いのだろうけれど。。。見なくちゃ。。。と思います。
- lily
- 2014/08/14(Thu)10:54:15
- 編集
lilyさん
lilyさん、こんにちは!
お久しぶりです。帰省していてお返事遅くなりました。
「誰も知らない」は観るまでに心の準備をしなければいけないので、
なかなか時間かかりますよね。
そして、観た後も心と頭で噛み砕くのに、さらに時間がかかります…。
少年も姉妹も、そしてどんな人にとっても「この世は生きるに値する」
世の中になって欲しいですし、映画や音楽や本がそれに気づく一端になれば
いいなと思います。
「最後の命」は監督がそう考える前に作った作品のようなので、
どんな形でまとまっているのかドキドキしますが、
心して観に行きたいと思います。
コメントありがとうございました!
お久しぶりです。帰省していてお返事遅くなりました。
「誰も知らない」は観るまでに心の準備をしなければいけないので、
なかなか時間かかりますよね。
そして、観た後も心と頭で噛み砕くのに、さらに時間がかかります…。
少年も姉妹も、そしてどんな人にとっても「この世は生きるに値する」
世の中になって欲しいですし、映画や音楽や本がそれに気づく一端になれば
いいなと思います。
「最後の命」は監督がそう考える前に作った作品のようなので、
どんな形でまとまっているのかドキドキしますが、
心して観に行きたいと思います。
コメントありがとうございました!
- メグ
- 2014/08/16(Sat)16:06:35
- 編集
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